自分の会社が一体どのぐらいの価格で譲渡し得るのか?というのは、会社オーナーからすれば関心が強い項目ですよね。また、会社オーナーであれば常にM&Aマーケットに自社を出した場合に、どのぐらいの価格で譲渡し得るのかという事を把握しておく事は、重要な事であると私は考えます。
さて、価格の相場に関してなのですが、もっと細かく見ないと精度の高い事を申し上げる事はできませんが、中堅中小企業の株価は大半の場合、時価純資産+営業権で算定されます。
時価純資産とは、貴社の決算書簿価を時価修正した場合の純資産であり、例えば土地に含み損益で加減したり、投資有価証券の含み損益で加減したりするなどして修正を実施します。
また営業権ですが、一般的には実態収益の3年分程度が目安である事が多いです。実態収益とは、営業利益をベースに色々と損益修正を加えて算出するのですが詳しくは割愛します。今回の場合、年間利益見込3,500万円を暫定的な実態収益として検討すれば良いかと存じます。
そう考えますと、貴社の場合ザクっとですが2億円〜3億円のレンジに収まるのではないでしょうか、といった事が申し上げられようかと思います。
意外に簡単な算出方法なのですが、この辺りを全く考えた事がない中小企業経営者は多く、訪問し、面前でスラスラッとお答えしますと、驚かれる事が多々ありますね。