ご質問ありがとうございます。
正直なところを申し上げると、M&Aのディールにおいては辛い事の方が多いのですが、その経験が全て自分の糧になるので、こんな仕事もう二度としたくないみたいな案件があるかと言われれば、それらの案件や経験に心から感謝していますから、単刀直入に言えば、そんな案件はありませんという答えになります。
一方、M&Aは良くも悪くも、経営者とべったりとした付き合いをする事になります。
特に譲渡企業の経営者との付き合いが相当濃厚になります。故に、この売り手側の経営者の考え方が自分の尺度で見てにはなりますが、「正しくない」場合は、この仕事しんどいなと思います。
色々と案件に携わってきて、正しい考え方でしっかりとした経営を行っている企業は一定の期間で確実に売れていきます。
一方、節税という名の脱税をしていたり、従業員を不幸にしている様な企業は、売れにくい傾向にあります。
自分自身もコンサルタントとして、人生の中の大事な時間を共に過ごしサポートをさせていただくわけですから、自分自身が向上できる経営者とおつきあいしたいと思います。経営者の方は尊敬できる方ばかりですから、その意味ではこのM&Aアドバイザリーという仕事には、金銭的な報酬以上の報酬が多く隠れています。また、大変僭越ではありますが、お客様を選ぶことができるというのもこの仕事の良いところですね。