流石に買収を決断するそのタイミングで緊急事態宣言だの、アウトブレイクだの、オーバーシュートだのといった状況ですと、買収意欲が低下するのは否めません。
特に、4月中は国内は最低の状況でしたよね。
周囲から聞く話では、どうもコロナ起点での買収取り下げ、案件ブレイクはやはりかなり多い様です。特に4月にそういった多くの話を聞きました。
買収というのはかなり多額の投資活動となりますので、リスクを取りに行くタイミングで、これだけ外部環境が最悪の状態になったわけです。あなたならそんな状態で積極的にリスクを取りに行きたいでしょうか??
とはいえ私の場合は、3月中に基本合意契約と買収監査を完了していた案件があり、その案件はそういった最悪の状況下で成約に至りました。基本合意契約時に業務中間報酬を接受していた案件だったので、そういった事もブレイクを防ぐ要因にはなったと思います。
案件の種類にもよるでしょうね。純資産アンダーぐらいの株価の案件であれば取り組みは比較的しやすかったと思いますが、将来の見込利益を営業権として多額に株価に上乗せしている様な案件は多くがブレイクしたのではないかと思います。
今は落ち着いてきましたが、引き続き景気見通しは暗いですから、営業権が高めの案件は依然決まりにくい状況にある様に思います。