コロナの影響で今後M&Aは活発になると考えます。
理由は、三点あります。
一つ目は、そもそも中堅中小企業経営者の年齢は年々高まる一方だったわけですが、今回その経営者自身が体験した事の無い未曾有の事態である緊急事態宣言を受け、非常に多くの事を各経営者が考えたのは間違いないからです。60代、70代の著名人の訃報を受けて、死について真剣に考え、事業承継問題に真剣に向き合う経営者は確実に増えたと考えます。
二つ目は、先行き不安の増大。外部環境の厳しさが増せば増すほど合従連衡に向けたインセンティブが強まるのは歴世が証明しています。ウィズコロナ、アフターコロナの時代を見据えた生き残り戦略としてM&Aを検討する経営者は増える事でしょう。
三つ目は、資金的な問題。ご存知の通り、補助金、助成金、緊急融資で、今までに類を見ないほどの金が国から民間へばらまかれています。従来であれば考えられない様なキャッシュが中堅中小企業へばらまかれました。この資金は一定の割合で間違いなく投資に向かいます。その中で、上記2点の理由で譲渡案件は増加する。
以上の理由で今後中堅中小企業のM&Aは圧倒的に増加するという仮説を私は立てています。