父上はなかなか立派な会社を経営されているのですね。確かに縁起でもない話ですが、仮に父上がお亡くなりになった場合、色々と事業の承継は大変ですね。大きく分けて二つの承継の問題が発生すると思います。
一つ目が、所有の承継。
おそらく父上は会社の株式の大部分を保有しておられるのであろうと推察します。
この株式を誰が承継するのかという事で、相続の問題が発生しますね。しかもそれだけ立派な会社であれば、相続税評価もかなり高額になっていると思うので、多額の相続税が課税される可能性があります。
会社株式はそのままでは流動性が無い資産ですので納税資金の確保ができているかどうか、しっかりと確認をしておきたいところです。
二つ目の問題は経営の問題です。
要は誰が代表権を持つかという事である。父上の会社にナンバー2みたいな幹部の方がいればその人に代表権を変更すれば良いが、仮に父上の個人保証により資金調達をしている場合、普通のケースでは債務保証などの経営上のリスクを背負って雇われ社長をやるというケースは非常にレアである。
となると、どうなるか。おそらく、父上の株式を相続するのはそなただと思います。であれば、そなたがオーナーとして社長に就任すべき、となる可能性は高いでしょうね。今メガバンクで法人営業をされていると思いますが、普段そなたが相手にしているクライアントの立場にそなたがある日突然なるという事ですね。
そなたに承継の意思があれば問題ないですが、こういった話も親子間でしっかりとしておくべきご年齢かもしれませんね。