「相性」といいますと、ちょっと抽象的で分かりづらいですよね。
私がアドバイザーをやっている中で、M&Aにおける企業同士の相性というところで考えますと、
- 企業文化のマッチング度合い、
- 補完関係の度合い(シナジー発揮可能性の如何)
大きく分けてこの二つに分けられるのでは無いかと考えます。
1.企業文化のマッチング度合い、についてですが、企業文化といっても本当に色々なパターンがあると思います。人事制度一つ取っても、評価基準や評価方法が異なれば当然それが異なる企業文化を形成します。営業成果が高い人を高く評価する会社もあれば、横並びで評価する会社もあるでしょう。
一方、中堅中小企業の場合、そこまで根強い企業文化が形成されているケースというのは少ない様に私は感じており、どちらかというとそこそこの規模で業歴の長い企業ほど、独自の文化が形成されている様に思います。
中堅中小企業のM &Aにおいては、譲り受けてがまともなビジョンを示せば自然にインテグレートしていくケースが多い様に思います。
2.補完関係の度合い(シナジー発揮可能性の如何)、ですが、どちらかというと中堅中小企業のM&Aにおいてはこちらの事を相性と呼ぶ事が多い様に思います。
例えば、売るプロと作るプロという組み合わせは補完関係が効いていると言えると思いますし、あるいは位置関係で東と西などもそうですよね。お互いが良さを潰し合う様な事では相乗効果が生まれませんので、まさに相性がいいというのはそういう事を示すのでは無いでしょうか。