経営者のバックアドバイザリーで顧問的な立ち位置でアドバイザーとの面談に同席する機会が度々ある。
どこかの回でもご説明したが、地域金融機関、とりわけ地方銀行においては、セルサイドアドバイザリーを実施するにあたり、経営者にとって真に質の高い意思決定をサポートする体制を構築できていない銀行が大半である様に感じている。
世の中には、アドバイザリーを実施する専門会社は、大きなところでも複数社存在する。
そもそもそういった競合先の情報すら持っていない様にも思うのだが、彼れはひたすら自分の銀行のアドバイザリーの一点販売である。
正直、顧客本位をポリシーとして活動を続ける小生にとっては虫唾が走る局面が多い。
はっきり申し上げて、会社が持つ専門的な知見やマッチング能力という点においては、地方銀行は専門会社の足元にも及ばない。これは成約数や専門家の数、従事する従業員数が主張の裏付けであるが、肌感覚においても明らかにそうである。
私の主張は、かといって専門会社が100%素晴らしいという事を言いたいという事ではない。専門会社においても、規模拡大の一途にある為、全く経験の無い担当がコンサルタントと称して経営者と対峙する事も少なく無い。
一生に一度の重要な意思決定をするに当たっては、マックス山本ファクターの様な専門家の知見を仰ぎ、念には念を押すぐらいの慎重さを持っても良いのでは無いだろうか。