M&Aを考えるときとはどんなときなのか

M&Aコラム

M&Aを考えるときとはどんなときなのか

M&Aコラム

 M&Aを考えるときはどんな時なのか。まずM&Aというと、売る・買う両面がある事を最初に述べておこう。株式を譲り受ける、株式を譲り渡す、事業を譲り受ける、譲り渡す、大きくはこのパターンで大半のM&Aの売り買いの累計はカバーされていると言える。

 ここでは敢えて、売り手のパターンで考えてみたいと思う。売り手がM&Aを考えるときはどんな時だろうか。今回は、以下の通り三つのケースで整理してみた。

ケース1、事業承継問題解決の選択肢として同族承継、従業員承継の選択肢が潰えた時。事業承継問題を考える場合、いきなりM&Aを考える経営者は多くは無いのでは無いだろうか。まずは同族承継を考えるケースが大半だし、ボヤッと従業員に承継などを考える経営者も多い様に思う。しかし、その二つを検討したが、一度その二つの選択肢が取り得ない事に気付いた時、いよいよ残る選択肢であるM&Aによる事業承継が現実味を帯びてくる。これが近年一番多い、事業承継型のケースであろう。

ケース2、先行きに不安を感じた時。まさに今新型コロナウィルスが猛威を振るい、人類全体がここ数十年経験した事のない様な事態に直面している。どれだけ業績が良い企業でも経営というものは不安の固まりである。
日常でも不安ばかりだというのに、この様にインパクトの大きい外部環境の変化を受けると経営者は気が気でない。その証拠に超優良企業が手元流動性の確保に向け、すごい勢いで資金調達を急いでいる。これは一つの経営者の不安を和らげる経済行動であると言えよう。そういったメンタル面への影響と同時に、よりこういった影響に対して抵抗力のある会社にしたいという欲求が芽生えるという事は十分考えられる事であり、そういった不安を更に払拭する為、M&Aを戦略オプションとして検討する経営者は増加すると言える。

ケース3、ちょっと粗っぽい言い方だが、30年ぐらい経営して今の会社経営に経営者が飽きた時。M&Aアドバイザリーをやっているとこういうケースも実は結構多い。「もういいかな」みたいな声を聞く事は良くある。特に創業経営者にこのケースは多い。なんせ0→1をやってのけた経営者だから、そもそもフロンティアスピリッツ旺盛な人間である。常に面白いを追求する事で高い生産性を実現してきた彼らは、飽きると次の新しい「面白い」を追求する傾向にある。「なんか飽きたから」こういう理由でM&Aを検討する経営者も案外多い。

三つのケースを述べたが、実務においては、これらを起点として経営者が譲渡の検討を始め、上記三つが重なり合ってさらに譲渡意思を強めていくという事が多い。以前からの記事でも述べているが、今後M&Aを考える経営者はますます増加すると考えている。

M&Aコラム

M&Aを考えるときとはどんなときなのか

 M&Aを考えるときはどんな時なのか。まずM&Aというと、売る・買う両面がある事を最初に述べておこう。株式を譲り受ける、株式を譲り渡す、事業を譲り受ける、譲り渡す、大きくはこのパターンで大半のM&Aの売り買いの累計はカバーされていると言える。

 ここでは敢えて、売り手のパターンで考えてみたいと思う。売り手がM&Aを考えるときはどんな時だろうか。今回は、以下の通り三つのケースで整理してみた。

ケース1、事業承継問題解決の選択肢として同族承継、従業員承継の選択肢が潰えた時。事業承継問題を考える場合、いきなりM&Aを考える経営者は多くは無いのでは無いだろうか。まずは同族承継を考えるケースが大半だし、ボヤッと従業員に承継などを考える経営者も多い様に思う。しかし、その二つを検討したが、一度その二つの選択肢が取り得ない事に気付いた時、いよいよ残る選択肢であるM&Aによる事業承継が現実味を帯びてくる。これが近年一番多い、事業承継型のケースであろう。

ケース2、先行きに不安を感じた時。まさに今新型コロナウィルスが猛威を振るい、人類全体がここ数十年経験した事のない様な事態に直面している。どれだけ業績が良い企業でも経営というものは不安の固まりである。
日常でも不安ばかりだというのに、この様にインパクトの大きい外部環境の変化を受けると経営者は気が気でない。その証拠に超優良企業が手元流動性の確保に向け、すごい勢いで資金調達を急いでいる。これは一つの経営者の不安を和らげる経済行動であると言えよう。そういったメンタル面への影響と同時に、よりこういった影響に対して抵抗力のある会社にしたいという欲求が芽生えるという事は十分考えられる事であり、そういった不安を更に払拭する為、M&Aを戦略オプションとして検討する経営者は増加すると言える。

ケース3、ちょっと粗っぽい言い方だが、30年ぐらい経営して今の会社経営に経営者が飽きた時。M&Aアドバイザリーをやっているとこういうケースも実は結構多い。「もういいかな」みたいな声を聞く事は良くある。特に創業経営者にこのケースは多い。なんせ0→1をやってのけた経営者だから、そもそもフロンティアスピリッツ旺盛な人間である。常に面白いを追求する事で高い生産性を実現してきた彼らは、飽きると次の新しい「面白い」を追求する傾向にある。「なんか飽きたから」こういう理由でM&Aを検討する経営者も案外多い。

三つのケースを述べたが、実務においては、これらを起点として経営者が譲渡の検討を始め、上記三つが重なり合ってさらに譲渡意思を強めていくという事が多い。以前からの記事でも述べているが、今後M&Aを考える経営者はますます増加すると考えている。