廃業する会社を買うメリットと3つの注意点

M&Aコラム

廃業する会社を買うメリットと3つの注意点

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 廃業する会社と書いたが、どちらかというと「会社を買うメリットと3つの注意点」この様に記すのが適切かもしれない。

 まず会社を買うメリットであるが、これは、買収対象企業、買収者によって、個々にメリットは異なるかもしれない。
一方、全般的に言える事を述べるとするならば、「時間を買える」という事であろう。

 例えば、あなたが、卸売業を営んでいて、新規事業として製造部門の立ち上げを検討しているとしよう。製造部門を立ち上げるには、まず何を作るか考え、それが固まったら製造する為の土地をおさえ、建物を建築する。
製造用の設備を購入し、材料を仕入れる。製造をオペレーションする人も採用する必要があるだろう。おっと、これを忘れてはいけない。販売先を見つけてこないと売上は立たない。

 ところがどうだろう。もしあなたがM&Aで、メーカーを買収したとしよう。株式譲渡契約を締結し、資金決済を済ませたその瞬間から、上記のもの全てが手に入るのである。しかもその瞬間から既にものが生産されているのである。そして販売先にモノを販売できるのである。

 どうだろうか。これが「時間を買える」というメリットである。そんないいものなら自分も是非買収したい、その様にお思いになるかも知れませんが、裏表があるのが物事です。こちらでは三つの注意点をお伝えします。

 一つ目の注意点は、「投資回収期間を前提に買収価格を検討する」という事。
M&Aを実行するには通常数億円という多額の投資額が必要となります。単に良い会社だからといって買収するのではなく、しっかりと対象会社の収益性を見極め、買収金額が、適切な期間で投資回収できるかどうかの判断をしましょう。投資回収を考える上では、ターミナルバリューを超える部分の純投資額の回収期間を一つの目安にすると良いですが、手数料と営業権と呼ばれるプレミアム部分は5年では回収したいものですね。

 二つ目の注意点は、「相乗効果をしっかりと見定める」という事。
M&Aは1+1が2以上になって初めてその取り組み意義有りと見なされる。
いくら収益性の高い会社を買収しても、全く相乗効果が出ないようでは買収の効果は薄れるし、上記に記載した投資回収期間も長めになりがちである。買収するからには、単に会社を買うだけではなく、相互に取引先に対してクロスセルできないか、コストカットできる要素はないか、共同利用による合理化できる部分は無いか、など相乗効果を腹に落として上で投資実行しましょう。

 最後に三つ目の注意点。
「譲渡主体である経営者をしっかり見定めろ」という事。
あなたが譲り受けるその会社は、株主であるその経営者が作り上げてきたものである事が多い。企業は、経営者の人格を表していると言っても過言では無いと思うが、であるならば良い会社を譲り受けるならば、良い経営者から譲り受けるのが成功確度が高まると私は考える。実際、過去お手伝いしてきた事案で、売り手経営者の人格が優れている事案は軒並み買い手の満足度が高い。どんな教科書にも書いていない情報だと思うが、実体験に基づくリアルな話である。

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廃業する会社を買うメリットと3つの注意点

 廃業する会社と書いたが、どちらかというと「会社を買うメリットと3つの注意点」この様に記すのが適切かもしれない。

 まず会社を買うメリットであるが、これは、買収対象企業、買収者によって、個々にメリットは異なるかもしれない。
一方、全般的に言える事を述べるとするならば、「時間を買える」という事であろう。

 例えば、あなたが、卸売業を営んでいて、新規事業として製造部門の立ち上げを検討しているとしよう。製造部門を立ち上げるには、まず何を作るか考え、それが固まったら製造する為の土地をおさえ、建物を建築する。
製造用の設備を購入し、材料を仕入れる。製造をオペレーションする人も採用する必要があるだろう。おっと、これを忘れてはいけない。販売先を見つけてこないと売上は立たない。

 ところがどうだろう。もしあなたがM&Aで、メーカーを買収したとしよう。株式譲渡契約を締結し、資金決済を済ませたその瞬間から、上記のもの全てが手に入るのである。しかもその瞬間から既にものが生産されているのである。そして販売先にモノを販売できるのである。

 どうだろうか。これが「時間を買える」というメリットである。そんないいものなら自分も是非買収したい、その様にお思いになるかも知れませんが、裏表があるのが物事です。こちらでは三つの注意点をお伝えします。

 一つ目の注意点は、「投資回収期間を前提に買収価格を検討する」という事。
M&Aを実行するには通常数億円という多額の投資額が必要となります。単に良い会社だからといって買収するのではなく、しっかりと対象会社の収益性を見極め、買収金額が、適切な期間で投資回収できるかどうかの判断をしましょう。投資回収を考える上では、ターミナルバリューを超える部分の純投資額の回収期間を一つの目安にすると良いですが、手数料と営業権と呼ばれるプレミアム部分は5年では回収したいものですね。

 二つ目の注意点は、「相乗効果をしっかりと見定める」という事。
M&Aは1+1が2以上になって初めてその取り組み意義有りと見なされる。
いくら収益性の高い会社を買収しても、全く相乗効果が出ないようでは買収の効果は薄れるし、上記に記載した投資回収期間も長めになりがちである。買収するからには、単に会社を買うだけではなく、相互に取引先に対してクロスセルできないか、コストカットできる要素はないか、共同利用による合理化できる部分は無いか、など相乗効果を腹に落として上で投資実行しましょう。

 最後に三つ目の注意点。
「譲渡主体である経営者をしっかり見定めろ」という事。
あなたが譲り受けるその会社は、株主であるその経営者が作り上げてきたものである事が多い。企業は、経営者の人格を表していると言っても過言では無いと思うが、であるならば良い会社を譲り受けるならば、良い経営者から譲り受けるのが成功確度が高まると私は考える。実際、過去お手伝いしてきた事案で、売り手経営者の人格が優れている事案は軒並み買い手の満足度が高い。どんな教科書にも書いていない情報だと思うが、実体験に基づくリアルな話である。