新型コロナウイルスの感染が拡大することとM&Aの関係について言えること

M&Aコラム

新型コロナウイルスの感染が拡大することとM&Aの関係について言えること

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本日、2020年3月25日現在において、新型コロナウィルスは世界中で猛威を振るい続けている。日に日に増える感染者、そして死亡者。国によってはロックダウンを決め、不要不急の外出を禁止している国も珍しく無い。

 なぜか本日は日経平均株価が上昇しているのだが、NYダウは下落の一途。アメリカの感染者数の増加ピッチを見れば、投資家がリスクオフというマインドになる事は容易に理解できる。個人的には今夜も、NYダウの動きや為替の動きが非常に楽しみである。

 さて、この新型コロナウィルス感染が今後更に拡大していく事とM&Aはどの様な関係にあるのだろうか。本日時点において、明らかに影響を受けていると思われる業種は、ホテル関連、飲食関連、旅行関連の各事業者である。渡航制限でインバウンドが明確に落ち込んでいるから当然と言えば当然である。民泊など酷い状況であると言える。
また、自粛ムードに伴い、皆が出控えるものだから、飲食関係も軒並み減収である。また、旅行業に関しては言わずもがなである。

 今後更に感染が拡大した場合、M&Aにおいてどの様な影響が出てくるだろうか。私は、大きく分けて二つのパターンが考えられると思う。

一つ目は、財務的に内容が良い企業のM&A。
ここ数年、順調な利益を上げてきた企業のケースである。とは言え、おそらくだが新型コロナウィルスの影響により減収になる先は少なく無いと見ている。その場合、通常買い手は売り手の収益性が落ち込む事に加えて、そもそも買い手の投資マインドは冷え込む事が想定されるので、できる限り安く株式を買い取りたいと考えるだろう。
一方、売り手からすれば、自社はそもそも一定の収益力がある会社であり、足元の収益性は一過性のものだと考えるだろう。その場合、もし安く買い叩かれるならあえてこのタイミングで売る理由が無いと考える可能性が高いと見ている。結果として、取引がまとまりにくくなるのでは無いか、大手専門会社の成約件数増加にもストップがかかるのでは無いか、と見ている。

二つ目は財務的に内容が悪い企業のM&A。
元々財務が悪かったが、これに輪をかける形でコロナショックに遭遇。にっちもさっちも行かなくなり、投げ売りに至るケースである。これについて私の考えは、よほど何らかの相乗効果が見込める買い手が入れば、割安感から買収に名乗りをあげる買い手もいるかもしれないが、基本的に上記と同じく買い手のマインドが冷え込む為、案件は成約しにくくなるのでは無いか、この様に考える。

 つまり、売り手の内容に関わらず、投資マインドの冷え込みに起因して、M&Aの成約数自体が大きく落ち込むのでは無いかと私は考えている。

 一方、本当に良質な案件の場合、適正価格以下で買収するチャンスとも言えるので、買収を検討するあなたは、積極的に情報を集めていただきたいと思うし、逆に譲渡を検討するあなたは、決して売り急ぐ事無く、どっしりと構えて譲渡検討をいただければと思う。

今後コロナによってどの様に世界が変わっていくか、現時点では想像もつかないところであるが、売り手も買い手も最悪を想定した上での意思決定をいただくのが吉であるのは間違いない。

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新型コロナウイルスの感染が拡大することとM&Aの関係について言えること

本日、2020年3月25日現在において、新型コロナウィルスは世界中で猛威を振るい続けている。日に日に増える感染者、そして死亡者。国によってはロックダウンを決め、不要不急の外出を禁止している国も珍しく無い。

 なぜか本日は日経平均株価が上昇しているのだが、NYダウは下落の一途。アメリカの感染者数の増加ピッチを見れば、投資家がリスクオフというマインドになる事は容易に理解できる。個人的には今夜も、NYダウの動きや為替の動きが非常に楽しみである。

 さて、この新型コロナウィルス感染が今後更に拡大していく事とM&Aはどの様な関係にあるのだろうか。本日時点において、明らかに影響を受けていると思われる業種は、ホテル関連、飲食関連、旅行関連の各事業者である。渡航制限でインバウンドが明確に落ち込んでいるから当然と言えば当然である。民泊など酷い状況であると言える。
また、自粛ムードに伴い、皆が出控えるものだから、飲食関係も軒並み減収である。また、旅行業に関しては言わずもがなである。

 今後更に感染が拡大した場合、M&Aにおいてどの様な影響が出てくるだろうか。私は、大きく分けて二つのパターンが考えられると思う。

一つ目は、財務的に内容が良い企業のM&A。
ここ数年、順調な利益を上げてきた企業のケースである。とは言え、おそらくだが新型コロナウィルスの影響により減収になる先は少なく無いと見ている。その場合、通常買い手は売り手の収益性が落ち込む事に加えて、そもそも買い手の投資マインドは冷え込む事が想定されるので、できる限り安く株式を買い取りたいと考えるだろう。
一方、売り手からすれば、自社はそもそも一定の収益力がある会社であり、足元の収益性は一過性のものだと考えるだろう。その場合、もし安く買い叩かれるならあえてこのタイミングで売る理由が無いと考える可能性が高いと見ている。結果として、取引がまとまりにくくなるのでは無いか、大手専門会社の成約件数増加にもストップがかかるのでは無いか、と見ている。

二つ目は財務的に内容が悪い企業のM&A。
元々財務が悪かったが、これに輪をかける形でコロナショックに遭遇。にっちもさっちも行かなくなり、投げ売りに至るケースである。これについて私の考えは、よほど何らかの相乗効果が見込める買い手が入れば、割安感から買収に名乗りをあげる買い手もいるかもしれないが、基本的に上記と同じく買い手のマインドが冷え込む為、案件は成約しにくくなるのでは無いか、この様に考える。

 つまり、売り手の内容に関わらず、投資マインドの冷え込みに起因して、M&Aの成約数自体が大きく落ち込むのでは無いかと私は考えている。

 一方、本当に良質な案件の場合、適正価格以下で買収するチャンスとも言えるので、買収を検討するあなたは、積極的に情報を集めていただきたいと思うし、逆に譲渡を検討するあなたは、決して売り急ぐ事無く、どっしりと構えて譲渡検討をいただければと思う。

今後コロナによってどの様に世界が変わっていくか、現時点では想像もつかないところであるが、売り手も買い手も最悪を想定した上での意思決定をいただくのが吉であるのは間違いない。